ルール改訂について

連絡文書PDFはこちら → 2011/05/13公示JAPAルール改訂について

近年の国内競技界全体の技術向上にともなうルール改訂について両団体で協議をいたしました結果、
国際ルールとの兼ね合いを踏まえて以下の変更を行うこととなりました。
ここに告知し今日よりJAPAが主催または主管する大会において採用することを連絡いたします。
なお、今回のルール改訂はNBAルールを変更するものではなく、NBAルールを柱とした上で
ローカルルールとして補足設定するものであることをご承知ください。

以上

2011年5月13日
日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)
理事長 中野敏雄

<<10ボール>>
コールショット

テンボール種目においては、ブレイクショットおよびプッシュアウトを除くすべてのショットにコールショットを採用する。
認められるコールは以下の2通り。
(a)ポケットインする1個のボールと1つのポケットを指定
(b)ポケットインする意思がない場合は「セーフティ」
ただし、ポケットインの狙いが明白である場合はコールがなくとも有効とし、
また、コールの方法は発声に限ることなく、キュー先でポケットを指すジェスチャー等も認められものとする。
この時、レフリー(相手レフリーの場合は相手選手)が意図を把握できるよう努める義務をプレイヤーは負う。
また裁定は従来通りレフリーが行うものとする。
なお、コールショットで有効なポケットインの際には複数のポケットインを有効とするが、
10番に限っては10番ボールをコールしていない場合はこれを認めずフットスポットに戻してプレーを続行する。

<オプション>
上記コールショットの採用にともない、テンボール種目ではオプションのルールを新たに追加する。
オプションの詳細は以下の通り。
コールしたボールが有効なポケットインしなかった場面において、別のポケットにイン、または別のボールがイン、
もしくはセーフティコール時に手球以外のボールがポケットインしたという状況でオプションルールは適用される。
この時、相手プレイヤーは、プッシュアウト後と同様に
(a)現状の状態でプレーを行う
(b)パスをして相手選手に現状の状態からプレーをさせる
の2通りの中から任意の選択を行う権利を持ち、いずれかを選択せねばならない。

<<ローテーション>>
ローテーション種目において以下の3点の変更を行う。

1、プッシュアウトの採用
ローテーション種目においても「第9章第5条」のプッシュアウトを採用する。
ただし、プッシュアウトのショット時に的球がポケットインした場合は、必ずフットスポットに戻すものとする。

2、クッションコールの廃止
「第11章第1条第1項(b)」に定められたクッションコールの採用を取りやめる。

3、故意ファウルの認定
「第11章第1条第5項」で定められた故意ファウルの禁止を取りやめる。
これにより、故意のファウルは通常のファウルと同様の扱いとする。
また、このルール改訂にともない、「第11条第6条」で定められた『ギブアップコール』は廃止する。

<<全種目共通>>
ダブルヒット
「第5章第5条第1項」で定めるダブルヒットに関するルールの採用を取りやめる。これにより2度撞きは全てファウルの扱いとする。ただし、手球と最初にヒットさせるべき的球がフローズン(密着)の場合は2度撞きをファウルとしない。

補足
このルール改正はJPBAとJAPAが定めたものであり、すべての国内試合において採用を義務付けるものではありません。
また、B級以下のクラスにおいては一部採用しない可能性のルールも含まれています。
大会ごとの開催要項または主催者または競技委員に確認下さいますようお願いいたします。

<2011/9/3追記>
スリーファウルの追加ルールについて、こちらの記事に記載しましたので合わせて確認をお願い致します。